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【症例】根管治療後のウォーキングブリーチによる審美的回復
- 投稿日:2020.08.30
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治療概要
治療内容 | ウォーキングブリーチ(歯の漂白) | 期間 | 2週間 |
---|---|---|---|
治療回数 | 2回(予後の経過観察等を除く) | 費用 | 44,000円(税込/精密根管治療費を除く) 薬剤交換11,000円 ※処置当時の料金 |
治療前の状態・主訴
数年前に前歯をぶつけており、来院時には歯髄(歯の神経)の生活反応(生きている体の組織に生じる変化)は確認できず、レントゲン診査でも歯の根尖に黒い透過像が確認できました。この歯は歯頚部(歯茎の上に出ている歯と歯茎に埋まっている部分との境目)に変色も見られます。
現時点で痛みや歯ぐきの腫れはないものの、根尖性歯周炎が大きくなってきたことをかかりつけ医より指摘されて、来院されました。当院の精密根管治療の終了後に、歯牙変色の審美的回復も希望されていました。
治療詳細
精密根管治療により、根尖部まで過不足なく根管充填を行った上で、ウォーキングブリーチを行いました。ウォーキングブリーチとは、神経がない歯に施すホワイトニングです。一般的なホワイトニングは歯の外側から漂白しますが、神経がない歯には効かないため、歯の内側から漂白します。
薬液を歯の内部に充填して1週間〜10日程度経過したら効果を確認します。1回目のウォーキングブリーチにて、変色はほとんど改善されましたが、歯頚部にまだ若干の変色が確認できました。患者様のご希望により、2回目のウォーキングブリーチを行いました。
治療後の様子
2回目のウォーキングブリーチにて歯頚部の変色が改善されたことを確認し、歯の欠損した部分を補う支台築造処置を行いました。
今回は歯質の厚みが十分にあることから、全部被覆冠(歯全体を覆う被せ物)の装着は行わず、支台築造処置による封鎖を最終的な補綴処置としました。
主な副作用・リスク
・ウォーキングブリーチの効果は歯牙により異なります。
・歯の性質や状態によりウォーキングブリーチを行なえない場合があります。
・精密根管治療、歯内療法外科はすべて自費の治療になります。
・根管治療終了後には術後性疼痛がある場合があります。
<失活歯の審美的な治療においても、精密な根管治療が重要です>
ウォーキングブリーチは、失活歯(神経がない歯)に対して、ご自身の歯を削ることなく審美的な回復を行うことができる治療です。前歯部に関しては歯質が十分にあると確認できる場合、全部被覆冠の装着は必要ないケースがあります。
今回のような変色のトラブルの場合は、ウォーキングブリーチを行った方が、全部被覆冠に比べて治療費用を抑えられたり、歯を余計に削らなくて済んだりするという点で、患者様にとって利益が高いと言えるでしょう。その為、根管治療に対する歯科医師の知見や治療技術、マイクロスコープなどの設備といった、十分な歯質を保存することが可能な環境での根管治療が望まれます。
歯の保存や機能回復だけでなく、美しい口元は患者様の生活の質を上げるために大切な要素です。目白マリア歯科では、精密根管治療はもちろん、その後の審美的なケアまで、患者様にとってより良い予後を見据えた治療を行っています。
下記のページもご参照ください。
● 目白マリア歯科|診療メニュー|根管治療・歯内療法
● 目白マリア歯科|診療メニュー|審美歯科
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宮澤 仁Miyazawa Jin
専門分野
- ・根管治療
所属
- ・アメリカ歯内療法学会
- ・日本歯内療法学会
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