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【症例】前歯のセラミック修復による審美的回復(前歯部1歯補綴)
- 投稿日:2021.04.24
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治療概要
治療内容 | 前歯部の精密根管治療と審美的回復 | 期間 | 約半年(治癒期間も含む) |
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治療回数 | 5回(診査診断、経過観察は除く) | 費用 | 精密根管治療132,000円(税込)補綴処置1本あたり181,500円(税込) ※処置当時の料金 |
治療前の状態・主訴
他院にてセラミック(被せもの)を入れるも装着後の違和感が消えず、来院されました。治療の経緯を聞くと、根管治療(歯の根の治療)を行ったが翌日から治療箇所の痛みが増幅し、根尖部付近が大きく腫れ上がったそうです。(写真の赤丸部分)。
また、患者様はセラミックの見た目にも違和感を抱いており、今回併せて治療したいとのご希望でした。
治療詳細
まず精密根管治療から開始しました。精密根管治療の終了後には、歯肉の腫脹や痛みは改善されました。仮歯を入れて3ヶ月間経過観察を行い、その間に、今回のもう一つのご希望である、セラミックの見た目を改善する治療を進めました。
今回問題となったのは、写真「(※)歯肉ライン」が示すように、赤線で表す歯肉ラインの不調和でした。左上1番(今回治療した歯)の歯肉ラインを黄線の位置に揃えることで、より自然な歯肉ラインに整え、セラミックと天然歯全体を調和させることが可能だと診断しました。
また、右上1番(もう片方の前歯)のチップしている(欠けている)歯も不調和の要因となっているため、いわゆる詰め物であるコンポジットレジン修復により形態を修正することにしました。コンポジットレジン修復以外にも、ラミネートベニアといって表面を薄く削った歯にセラミックを貼り付ける方法もありましたが、患者様に十分なカウンセリングを行った結果、天然歯をできる限り残せるコンポジットレジン修復を選択されました。
治療後の様子
歯肉ラインを予定の位置まで上げることで、より自然な歯肉ラインに整え、かつ切縁(歯の先端)部分のラインも自然な仕上がりとなりました。精密根管治療の経過も良好であり、次回は1年後の経過観察を予定しています。
主な副作用・リスク
・精密根管治療は予後不良時に歯根端切除術を行う必要があります。
・精密根管治療後は7〜10日間にわたり、術後性の疼痛が出る場合があります。
・治療回数は、最終的な補綴物の調整や付加的処置の追加で増える場合があります。
<徹底したコミュニケーションにより、仕上がりに違和感のない審美治療を実現>
今回は他院にて高額なセラミック治療を行ったものの、患者様は仕上がりに満足していないという状況でした。審美歯科とは単にマテリアル(素材)をセラミックに変えるだけでは達成できないと、当院では考えております。美しさには口腔内全体の調和が重要だからです。特に、今回のように歯を1本だけセラミックにする場合、他の組織(歯や歯肉)との調和が崩れることで人工物であるとすぐに分かってしまいます。それが「違和感」なのです。
他の歯や歯肉と馴染ませて、人工物であることを「いかにうまく隠すか」が審美治療では重要になります。調和させるべきポイントは決まっているため、それを一つ一つクリアしていくことが審美治療の成功の鍵となります。
そのためには、治療開始前の診査、診断、そして患者様と歯科医師間のコミュニケーションが非常に大切になってきます。患者様の「キレイになりたい」という漠然としたご希望を歯科医師がどのように実現するかは、治療開始前のしっかりとしたコミュニケーションによって決定できます。
目白マリア歯科は、セラミックを使用した審美治療も得意としております。自由診療なので治療費も高額になるため、治療開始前には綿密な診査、診断を行い、十分な時間をかけたカウンセリングを徹底しております。歯に審美的なお悩みがある方は、ぜひ一度ご相談ください。
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宮澤 仁Miyazawa Jin
専門分野
- ・根管治療
所属
- ・アメリカ歯内療法学会
- ・日本歯内療法学会
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