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【症例】セラミック材料を使った修復処置・セラミック接着時の環境への配慮
- 投稿日:2019.10.30
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治療概要
治療内容 | 虫歯治療 | 期間 | 10日 |
---|---|---|---|
治療回数 | 2回 | 費用 | 44,000円〜(税込) ※処置当時の料金 |
治療前の状態・主訴
※左画像、赤矢印注釈部分は虫歯箇所を指す。右画像赤丸で囲われたところがう蝕である。
定期検診と歯石除去希望でご来院。他院に3ヶ月〜6ヶ月の間隔で通っていた。しかしながら、初診時の検査にて歯の隣接(歯と歯の間)からのう蝕(虫歯)が多く確認された。患者様本人に症状の自覚はなく、無症状のままう蝕が進行していた。患者様より当院での治療をご希望頂き、処置を開始した。
治療詳細
う蝕(虫歯)を完全に除去後、レジン(プラスチック製)での修復では強度が不十分であると判断し、型取りを行い、セラミックを制作した。セット時にはラバーダムを使用することで、完全な防湿(乾燥状態)環境を整える。
更に、サンドブラスト処理を行い、型取り後の製作期間中に唾液で汚染された歯表面を完全に清掃してから装着作業を行う。セラミックの接着材料は湿潤下では接着することができず、2次カリエスの原因、また脱離の原因となりうる。更に、こうした完璧な作業工程を行うことでより審美性に優れ、かつ、虫歯になりにくい詰め物を装着していくことが可能になる。
治療後の様子
今回は右上の5番6番7番の処置を行った。しっかりとした接着を行うことで、2次う蝕(虫歯の再発)を抑え、審美的にも良好な仕上がりとなる。
主な副作用・リスク
・セラミック治療はすべて自費の治療になります。
・かみ合わせの調整は麻酔の効果が切れてから再度行う必要がある場合があります。
・装着後一過性の冷水痛が生じる場合があります。
・3ヶ月〜6ヶ月おきのメンテナンスが必要になります。
目白マリア歯科|無症状で進行するセラミック治療後の虫歯の症例。せっかくの高価なセラミック。接着の時の適切な環境が非常に重要です。
今回はセラミック治療後の虫歯の症例をあげさせていただきました。
虫歯の治療を行った際に、虫歯の大きさによっては詰め物を制作しなければいけません。その素材は大まかにプラスチック(レジン)、金属、セラミック(陶材)の3つに分かれます。それぞれには利点と欠点があり、症例に応じでその素材を選ぶことが大切な診断となります。
セラミックは適合がよく、また歯と接着させることで水分をも侵入させないという特徴をもちます。しかしながら、しっかりとした環境下(乾燥状態)で行わなければ接着は不十分になり、脱離や2次カリエスの原因になる他、褐線(かっせん)といわれる水分の流入により茶色い着色線が生じ審美性も悪くなってきます。口腔内の湿度は唾液の影響で常に高い状態にあります。簡易防湿(綿で抑えただけの方法)などでは完全な防湿(乾燥)状態は再現できず接着不全が生じます。
セラミックはただ単に「見た目」というメリットだけではなく、完璧な接着を行うことで再治療や治療後のトラブルをもなくすことができます。細菌や水分は「目では見えない」からこそ、徹底した防湿とサンドブラスト処理が大切な治療工程となるのです。
高価なセラミックをご選択の際は、しっかりとした環境下で行うことをおすすめ致します。
目白マリア歯科では、セット時にはラバーダムを使用することで、完全な防湿(乾燥状態)環境を整えております。
更に、サンドブラスト処理を行い、歯表面を完全に清掃してから装着作業を行います。
セラミックの詰め物、被せ物をしている方で不安がある方は、症状がなくても一度検査をお受けいただくことをお勧めします。
専門性の高い歯科医療が、すぐそばに。
目白マリア歯科(Mejiro Maria Dental Clinic)
〒161-0033 東京都新宿区下落合3-16-13 グランドール目白1F
tel:03-6908-2923
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宮澤 仁Miyazawa Jin
専門分野
- ・根管治療
所属
- ・アメリカ歯内療法学会
- ・日本歯内療法学会
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