Root Canal Treatment (Marrow Cutting)
根管治療(抜髄)とは
根管治療(抜髄)の具体的な処置
(目白マリア歯科の治療コンセプト)
根管治療(抜髄)で重要なことは3つあります。
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無菌的処置
ラバーダムの使用、新品または完全に滅菌された器具機材の使用 など
詳しくはコラム「ラバーダム防湿の器具と有用性」をご参照ください。 -
徹底的な洗浄
ニッケルチタン・タングステンファイルの使用、高い濃度の次亜塩素酸ナトリウムの使用(組織溶解能を高めるため)、超音波ファイルの使用 など
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緊密な封鎖
バイオセラミックシーラーの使用による3次元的な封鎖、ラバーダム装着下による支台築造処置 など
この3つをすべて完璧に行うために、十分な施術時間を確保する必要があります。※目白マリア歯科では90分
根管治療(抜髄)を行うにあたって、上記の3つの条件が最低限必要です。
患者様に対して、歯科医師が必ずしも「抜髄」や「根管治療」という言葉を使うわけではありません。激しい痛みが自覚症状としてあらわれていて、歯科医師から「神経をとりましょう」という説明があった場合には根管治療(抜髄)であるとお考えください。
「抜髄」や「根管治療」という言葉を聞いたことがなくても、過去に深い虫歯の治療や、何度も同じ部位の治療に通った経験がある方は、根管治療(抜髄)を受けられているかもしれません。
根管治療(抜髄)が必要になるとき
患者様の症状
- 冷たいものがしみる
- 温かいものがしみる
- 何もしなくても、ズキズキ痛む
これらは不可逆性歯髄炎の兆候です。
※ご自身でチェックされる場合は「ひどい虫歯・深い虫歯歯髄炎セルフチェック|精密根管治療」をご覧ください。
歯の神経(歯髄)に細菌の感染が広がる
歯の神経(歯髄)に細菌の感染が広がると、歯髄はやがて壊死してしまいます。そうすると根管内の細菌感染がさらに拡大し、やがて根尖周囲組織まで感染が広がります。この状態を根尖性歯周炎といいます。
歯髄壊死の場合、歯髄炎のときよりも10%程度根管治療の成功率は低下すると言われています。
フィステル
根尖周囲組織に炎症が波及すると、フィステルといわれる排膿路(歯ぐきにポツリとできたおできの様なふくらみ)が形成されることがあります。
診査診断での状況
歯髄が不可逆性歯髄炎なのか、可逆性歯髄炎なのかを確実に診断するためには組織切片のサンプルが必要になるため、事実上不可能です。そのため、歯髄の診断では冷たいものや温かいものなどに対する歯髄の反応を見極めることが重要になります。レントゲン、触診、温度診などの診査結果を総合的に踏まえて、現在の歯髄の状況を診断するためには、十分に診査時間を確保することが必要になります。
※目白マリア歯科の精密根管治療初回カウンセリングは45分です
- 可逆性歯髄炎
- 歯髄への細菌感染が一部分、もしくは無い状態であり、適切な処置を施すことで正常歯髄に戻すことができる可能性が高い。
- 不可逆性歯髄炎
- 歯髄への細菌感染が歯髄の深部まで達していて、治療法としては歯髄の除去が望ましい。そのまま放置した場合、歯髄はやがて壊死し根尖周囲組織まで炎症が波及することで、根尖性歯周炎の罹患につながる。
根管治療(抜髄)の成功率
歯の神経(歯髄)に細菌の感染が広がる
我が国における保険診療請求回数によるデータでは、根管治療(抜髄)の成功率は、およそ40~60%と考えられます。
(参考文献 わが国における歯内療法の現状)。
一方で、コンセプトを守った根管治療(抜髄)をおこなうことで歯髄壊死の場合で80%以上、歯髄炎の場合で90%以上の成功率になります。
※ここでの成功率というのは、痛みを止めたことを成功としているのではなく、将来的に根尖性 歯周炎になることを回避したことを指します。
(参考文献:Outcome of primary root canal treatment: systematic review of the literature –Part 1. Effects of study
characteristics on probability of success Int.Endod.J:2007 Y.-L. Ng1 , V. Mann2 , S. Rahbaran1 , J. Lewsey3 & K.
Gulabivala)
保険診療内での根管治療(抜髄)では、将来的に根尖性歯周炎に罹患する可能性が40%~60%であり、実に根管治療(抜髄)を行った歯の2本に1本が根尖性歯周炎に罹患しているという日本の現状があります。
これは、保険診療報酬という決められた枠内で、コンセプトを守った根管治療(抜髄)の対応は現状困難であることが理由と考えられます。
コンセプトを守って行った場合の根管治療(抜髄)の成功率
- 歯髄炎の段階で行う根管治療(抜髄)
- 根管内の細菌数は限定的であるため、コンセプトを守った根管治療(抜髄)を行うことで成功率は90%以上になります。
- 歯髄壊死の段階で行う根管治療(抜髄)
- 根管内の細菌数は歯髄炎に比べて多いため、統計学的には歯髄炎の段階で行う根管治療(抜髄)よりも、成功率は10%程度低下すると考えられています
目白マリア歯科では、
高い成功率を誇る
精密根管治療が可能です
院長の宮澤が当院開院からの5年間で、根管治療をした総数1,880本について
(治療中に確認された歯根破歯牙を除く)
過去5年間の目白マリア歯科の
精密根管治療成功率は99.5%
(2019年6月~2024年11月末 当院調べ)
抜髄415本
(統計的に専門医の成功率は90%~95%)
再根管治療1,465本
(統計的に専門医の成功率は40%~80%)
目白マリア歯科の根管治療全体の成功率は94.1%
(専門医による歯内療法外科の成功率は90%)
歯内療法外科の成功率は 92.7%
根管治療(抜髄)において
大切なこと
根管治療は歯科領域のなかでも難易度が高く、再治療になるケースも珍しくありません。最初の治療である根管治療(抜髄)で根管治療を専門とする歯科医師の治療を受けることで、再発および再治療のリスクを抑えることができます。
根管治療(抜髄)の際に「無菌的な処置」などコンセプトを守らない治療を行うことで、根尖性歯周炎を誘発し、再治療を繰り返す可能性が高くなります。そして治療のたびに歯が削られることで、歯の物理的な強度が低下し、治療の度に歯根破折のリスクが高まっていくことになります。(歯根破折を生じた場合、歯を保存することは不可能であり、抜歯をお勧めしています。)
歯科治療においては一生涯で治療の回数をできる限り減らし、歯を削らず保存することが重要です。それは根管治療においても同じことで、将来的な再治療のリスクを減らすことが大切です。
最初に受ける根管治療である抜髄はコンセプトを守った治療を行った場合には成功率が高いため、将来的な根尖性歯周炎を回避でき、歯の保存にもつながります。
そのため、根管治療(抜髄)は費用対効果が比較的高くなることが期待できます。
目白マリア歯科における
根管治療(抜髄)の流れ
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初回カウンセリング
約45分 ¥11,000(税込)精密な診査を行い、病状の説明と治療内容、治療費用についてお話しいたします。診査によっては必要に応じてCT撮影も行いますが、カウンセリング料に含まれます。 -
根管治療(抜髄|精密根管治療)
(1回あたり90分のご予約枠)- 精密根管治療1回目
- 歯根破折を含めた顕微鏡下での診査、根管内の洗浄、必要に応じて貼薬を行います。症例によっては1回の治療で根管充填・支台築造処置まで終了します。
- 精密根管治療2回目
- 再度洗浄を行い根管充填・支台築造処置を行います。
- 症例(穿孔など)によっては3回目の治療が必要になる場合があります。
- ほとんどの症例は1~2回で終了します。
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経過観察
根管治療(抜髄)終了後、1~3ヶ月後に経過観察を行います。24ヶ月以内に再発が確認された場合には、歯内療法外科(歯根端切除術・意図的再植術)を行います。
(前歯¥55,000(税別)/1本 小臼歯・大臼歯¥77,000(税別)/1本)
根管治療(抜髄)の症例
【症例】抜髄(初回根管治療)精密根管治療 ~虫歯治療後に不可逆性歯髄炎に罹患した症例~
| 治療内容 | 抜髄(初回根管治療)|精密根管治療 |
|---|---|
| 治療期間 | 2回(経過観察は含まない) |
| 治療回数 | 精密根管治療2回 |
| 治療費用 | 181,500円(税込 支台築造処置を含む) |
| リスク・副作用 |
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【症例】精密根管治療による抜髄処置(初回根管治療)|歯の寿命を左右する初回根管治療
| 治療内容 | 抜髄(初回根管治療)|精密根管治療 |
|---|---|
| 治療期間 | 1週間 |
| 治療回数 | 1回〜2回 |
| 治療費用 | 132,000円(税込) ※処置当時の料金 |
| リスク・副作用 |
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【症例】無症状で進行する虫歯・原因不明の歯肉の腫れを、コンセプトを守った初回根管治療(精密根管治療)で治癒
| 治療内容 | 抜髄(初回根管治療)|精密根管治療 |
|---|---|
| 治療期間 | 1週間 |
| 治療回数 | 2回 |
| 治療費用 | 181,500円(税込) ※支台築造処置を含む |
| リスク・副作用 |
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その他の根管治療(抜髄)の症例
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