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再根管治療は、以前に根管治療をした歯に対して再度根管治療を行う治療です
再根管治療とは
再根管治療とは、過去に根管治療を行った歯に対して、再度根管治療を行うことを言います。前回の根管治療の際に、根管に細菌が感染する環境で治療されていたり、虫歯が原因で根管が感染したりすることによって、根尖性歯周炎が再発することがあります。そのような歯に対して、再度歯の根の治療を行い、根管内の細菌数を減らすことを目的とした治療が「再根管治療」にあたります。再根管治療の成功率(根尖性歯周炎が確認されるもの)は、それまでの根の治療の質によって40%~80%と大きな差があります。目白マリア歯科でも再根管治療でお悩みの患者様から多くのご相談をいただいております。
再根管治療が必要になるとき
患者さんの症状
噛むと痛い、歯茎を押すと痛い、膿が出てくる(瘻孔・フィステル)など根尖性歯周炎の症状がある場合は、再根管治療が必要です。
しかし、レントゲンで根尖性歯周炎が確認できる場合でも、約7割の患者様には自覚症状がありません。ご自身が知らない間に進行していることも多く、無症状のため歯科医院でのレントゲンによる検診で指摘されることがほとんどです。
診査診断での状況
再根管治療が必要になるときは、下記の3つが考えられます。
①瘻孔(フィステル)、歯肉の腫れ、痛みなど重度の根尖性歯周炎の症状が確認できる場合
②①の症状は確認できないが、レントゲンで根尖性歯周炎が確認できる場合
③根尖性歯周炎は確認できないものの、被せ物や詰め物をやり替える場合に、予防的に再根管治療を行い、根管治療の質を向上させる場合
①~③になるにつれて、予防的な概念が強くなります。
予防的な再根管治療も行います
【被せ物の交換】
古い被せ物を新しい物に入れ替える際に、その歯の根管治療の質を高めるために予防的な再根管治療を行うケースがあります。
【痛みのない虫歯】
根管治療を行っている歯は、神経がないため、虫歯が進行しても発見が遅れる場合があります。その際に、根管内まで虫歯が到達している場合は微小漏洩(細菌の侵入)が疑われるため、根尖性歯周炎がなくても予防的に再根管治療を行う場合があります。
再根管治療の成功率
根尖性歯周炎を患っている歯に対しての再根管治療の成功率は、統計学的には専門医が行ったとしても40%~80%です。
多くの場合、再根管治療の成功率は前回までの根管治療の質に依存します。
例えば、根の解剖学的な形態が前回の治療によって破壊されている場合(パーフォレーションや根尖の破壊等)その成功率は40%程度となります。仮に解剖学的な形態は維持されていても、根尖性歯周炎が確認される場合は80%程度の成功率になると考えられます。
しかし、同じ再根管治療でも、根尖性歯周炎の診断がされない場合の成功率は90%以上と考えられています。
(参考文献:Outcome of secondary root canal treatment: a systematic review of the literature)
そのため、早い段階で専門医による再根管治療を行うことで、外科処置を回避することにつながります。
再根管治療において大切なこと
再根管治療でまず大切なことは、診査の段階で前回の治療でどのような処置が行われたか、正確に診断することです。また、再治療になる歯は、虫歯や充填材料を除去する際に、パーフォレーションや歯根破折などの事故を起こす可能性があるため、慎重かつ正確に治療を施さねばなりません。そのため、施術のほとんどは歯科用顕微鏡下(マイクロスコープ)で行うことが必要です。
こうした設備や技術により事故を防ぐだけではなく、再根管治療において歯を削る量を最小限に抑えることが可能です。再根管治療を行う場合には、設備が整っていることはもちろん、設備を使いこなせる歯科医師の技術も最低限備わっていなければいけないと言えるでしょう。
再根管治療の成功率を上げるための3つの鍵
①無菌的処置
ラバーダムの使用、新品または完全に滅菌された器具機材の使用、う蝕の完全な除去
詳しくはコラム「ラバーダム防湿の器具と有用性」をご参照ください。
②徹底的な洗浄
歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)下での見逃し根管や感染物の徹底的な除去、ニッケルチタン・タングステンファイルの使用、殺菌作用が認められる濃度程度の次亜塩素酸ナトリウムの使用(組織利害性を防ぐため必要最低限の濃度を使用)、超音波ファイルの使用 など
③緊密な封鎖
バイオセラミックシーラーの使用による3次元的な封鎖に加え、根尖が破壊されているケースなどはMTA(バイオセラミック)を使用、ラバーダム装着下による支台築造処置 など
この3つをすべて完璧に行うために、十分な施術時間を確保する必要があり(目白マリア歯科では90分)、また、細菌の流入機会を最小限に抑えるため、1歯の治療の回数は2回が望ましいと考えます。
再根管治療を行うにあたって、上記の3つの条件が最低限必要です。
目白マリア歯科における再根管治療の流れ
1. カウンセリング予約
WEB予約フォームもしくはお電話にて「精密根管治療初回カウンセリング」をご予約ください。
03-6908-2923 受付時間 診療日の10:00~18:00
※13時~14時の間を除く
2. 初回カウンセリング(約45分 ¥11,000(税込))
再根管治療をご希望の場合は、現在の状態、症状を確認させていただき、レントゲン(必要に応じてCT撮影)による診査診断を行います(CT撮影はカウンセリング料金に含まれます)。治療内容や費用についてご案内し、希望される場合は治療のご予約をお取りします。
3. 精密根管治療(1回あたり約90分)
すべての治療は 局所麻酔を行ったうえで治療に入ります。
●再根管治療1回目
根管内にある感染物をすべて取り除き、プロトコルに沿った機械的洗浄および科学的洗浄を行います。水酸化カルシウムによる貼薬を1週間~2週間行います。
●再根管治療2回目
根管内を再度洗浄し、適切な材料を根管内に充填します。根管充填後、同時に支台築造処置まで完了することで、細菌を流入させる機会を与えません。
※症例(穿孔など)によっては3回目の治療が必要になる場合もあります。
※ほとんどの症例は1~2回で終了します。
4. 経過観察
治療終了後、1~3ヶ月後に経過観察を行います。24ヶ月以内に再発が確認された場合には、歯内療法外科(歯根端切除術・意図的再植術)を行います。(前歯1本 ¥55,000(税込)、臼歯¥77,000(税込))
再根管治療の症例
複雑な歯根形態「樋状根」(といじょうこん)に対する、精密根管治療のアプローチ(再根管治療)
主訴 | 前医にて根管治療を終了したが、痛みと違和感に改善がないため |
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治療内容 | 再根管治療|精密根管治療 |
治療期間 | 2週間 |
治療費用 | 176,000円(税込)(支台築造処置代を含む) |
リスク・副作用 | ・精密根管治療はすべて自費の治療になります。 ・根管治療終了後には術後性疼痛がある場合があります。 ・術中に予期せぬ歯根破折が確認された場合、処置は中止させていただくことがあります。 ・根管治療が予後不良の場合は歯根端切除術を行う必要があります。 |
穿孔修復・パーフォレーションリペア|他院での偶発トラブルに対応したケース
主訴 | 左下の歯の痛みを訴え他院にて治療後、左下7番の歯肉(歯ぐき)が大きく腫れてしまった |
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治療内容 | 再根管治療|精密根管治療 |
治療期間 | 1週間 |
治療費用 | 176,000円(税込)(穿孔修復代も含む) |
リスク・副作用 | ・精密根管治療はすべて自費の治療になります。 ・根管治療終了後には術後性疼痛がある場合があります。 ・根管治療が予後不良の場合は歯根端切除術を行う必要があります。 |