歯周形成外科の症例一覧

【症例】ガミースマイルに対し歯冠長延長術を適用

目白マリア歯科|歯周形成外科の症例|【症例】ガミースマイルに対し歯冠長延長術を適用|治療前後の比較画像

  • 投稿日:2023.06.16
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治療概要

治療内容 歯冠長延長術 期間 6ヶ月(外科処置から最終補綴物が入るまで)
治療回数 1回(他、抜糸、経過観察等を除く) 費用 165,000円〜(税込)

治療前の状態・主訴

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患者様は、自分の前歯が小さく、笑ったときに歯茎が大きく露出することが昔からコンプレックスだったそうで、専門的な治療を希望して、当院を受診されました。

スマイル時の写真では、歯肉が3〜5mmほど露出しており、いわゆる「ガミースマイル」と診断して治療介入することにしました。

※ガミースマイルについて、詳しくは後述の「ガミースマイルには、複合的な要因が関与」をご覧ください。

治療詳細

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今回の患者様のガミースマイルの原因は、「受動的萌出遅延」です。受動的萌出遅延とは、歯が生えてくる過程で歯周組織に適切な変化が起きず、歯に多くの歯肉がかぶさってしまった状態を指します。

そこで、歯の見える部分を人工的に延長する「歯冠長延長術」という治療を行いました。歯肉のラインを整え、歯肉の内側の歯槽骨の位置と厚みも、適正にコントロールしました。

治療後の様子

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術直後の腫れや疼痛はほとんどなく、術後約1週間で抜糸を行いました。術後の歯肉のラインは、時間をかけながらゆっくりと変化していきます。今回の患者様は、もともと歯冠補綴が必要な部位があったので、約半年間と十分な治癒期間を待ち、補綴治療へと移行しました。

最終的なスマイル時の写真では、歯のサイズが適正になり、歯肉の露出量も改善され、審美的に良い治療結果を得ることができました。

主な副作用・リスク

・歯冠長延長術により、術後に腫張、疼痛、出血等が生じることがあります。
・歯肉の厚みや歯槽骨の厚みは個人差が大きく、理想的な歯冠長が得られない場合があります。

<ガミースマイルには、複合的な要因が関与>

「ガミースマイル」という言葉をご存知でしょうか。これは、笑ったときに前歯の歯肉が必要以上に多く見える状態を指し、多くの場合、審美障害へとつながります。疫学的には全体の10.5%が「high smile」と呼ばれる、歯肉が過剰に露出した状態で、特に女性に多いのが特徴です。

なお、ガミースマイルは、英語の「gummy(歯茎が見える)」と「smile(英語)」を合わせた造語です。

ガミースマイルには多くの原因がありますが、受動的萌出遅延、上顎骨過成長、歯肉増殖、上唇の過剰運動など、さまざまな要因が複合的に関与しています。

治療のために、大掛かりな矯正治療や全身麻酔下での顎骨の手術が必要なケースもありますが、今回は局所麻酔下でのシンプルな歯周外科手術のみで対応しました。

目白マリア歯科では、お口周り全体の調和を踏まえた審美治療をご提案しています。治療法のメリット・デメリット、治療に伴う影響などを事前にしっかりご説明した上で、最適な治療の選択肢をご案内します。

歯、歯茎、口元全体の見た目などでお困りの方は、目白マリア歯科へご相談ください。

歯科医師 小沼寛明

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歯科医師 小沼寛明

歯科医師小沼 寛明Konuma Hiroakiドクター紹介ページはこちら

専門分野
  • ・歯周病
  • ・歯肉形成
所属
  • ・日本歯周病学会
  • ・日本臨床歯周病学会

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