【症例】精密根管治療による複雑な根管形態へのアプローチ
- 投稿日:2019.10.13
- カテゴリー:根管治療(抜髄)
治療概要
治療内容 | 抜髄(初回根管治療)|精密根管治療 | 期間 | 1週間 |
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治療回数 | 1回〜2回 | 費用 | 110,000円(税込) ※処置当時の料金 |
治療前の状態・主訴
右上の歯牙を4本(右上第一小臼歯〜第二大臼歯)診査したところ、5番には明らかな根尖病変は確認ができません。
しかしながら、歯髄診断を行うと右上5番の歯髄に生活歯髄反応はみられず、歯髄壊死を起因とする根尖性歯周炎の診断に至りました。
治療詳細
軟化象牙質を除去した際には、歯髄の血流は確認できませんでした。
診査の結果、右上5番の歯髄には歯髄生活反応は確認できず、歯髄壊死が起因となる根尖性歯周炎と診断しました。術前のレントゲン診査により、根尖が2つに分岐していることを確認できます。
治療後の様子
*赤丸で示しているところは、根が分岐している箇所を示す
3ヶ月後に経過観察を行い。最終的な根管治療の予後を確認する予定です。 可及的速やかに暫間冠の作製、問題なければ最終補綴処置に移行します。
主な副作用・リスク
精密根管治療はすべて自費の治療になります。
根管治療終了後には術後性疼痛がある場合があります。
根管治療が予後不良の場合は歯根端切除術を行う必要があります。
目白マリア歯科の精密根管治療による複雑な根管形態へのアプローチ症例。根管治療は診査診断、治療の戦略が非常に重要です
今回は右上5番に対しての根管治療における、根尖3mmで分岐する根管へのアプローチでした。
一度見失った根管は通常の根管治療では追従が難しくなるため、感染を根管内に留めてしまう原因となります。その為、術前のレントゲン診査が非常に重要となります。
当院のホームページでも記載があるように、根尖3mmは非常に複雑な形態をしていることから、根管治療でのアプローチの限界があるのも事実です。
診療メニュー|根管治療(目白マリア歯科ホームページ)
その場合は、歯根端切除術にて根尖を綺麗にすることで炎症の根源である細菌の除去し、根尖性歯周炎を治癒に導きますが、なるべく歯内療法外科にならないためにも、根管治療を行う前の診査、診断、そして根管治療の戦略が非常に重要だといえます。
従来の根管治療では、歯科医師個人の経験や勘に頼る部分が治療の成功率を大きく左右していました。しかし、処置のコンセプトを徹底して守り、熟練した技術と先端医療機器を組み合わせることで、大幅に成功率を向上させることが可能になっています。
根管はとても細かく複雑に枝分かれしているため、完全に細菌を取り除くのは非常に難しいとされています。当院ではマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を用い、根管の内部までしっかり目で確認しながら処置を進めます。
※下記もご参照ください。
診療メニュー根管治療
精密根管治療 初回カウンセリングについて
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宮澤 仁Miyazawa Jin院長紹介ページはこちら
専門分野
- ・根管治療
所属
- ・アメリカ歯内療法学会
- ・日本歯内療法学会
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