Cavity Treatment

虫歯治療

再発を防ぐための虫歯治療

治療といえば、虫歯を削って痛みがとればそれで虫歯が治ったと思っていませんか。
どの治療でも一番大切なことは、根源を除去した後に再発をさせないことが最良の治療だと目白マリア歯科では考えています。

虫歯治療の際も同様で、“虫歯を取った後でいかに虫歯を再発させないようにするか”があなたの歯の寿命を長くすることの第一歩といえるでしょう。

最良の虫歯治療とは、

  1. 虫歯を徹底的に除去すること
  2. 適合の良い詰め物・被せ物を装着

この二つが完璧にできて初めて、虫歯の再発を防ぐための最良の虫歯治療が完了します。

About

日本の虫歯治療の現状

う蝕検知液染め出し後の写真、虫歯除去後の写真

繰り返される虫歯治療

歯科医院で虫歯治療を行ったのに、数年後にまた虫歯になってしまい再治療が必要になってしまったという経験はありませんか?

下記の文献は、歯科で使われる様々な詰め物の耐久年数を調べた結果、初めての虫歯の治療から再発のたびに歯科治療を繰り返すことで、17.6年で抜歯に至る可能性があることを示唆しています。
生涯で行う歯科治療の回数をできるだけ少なくすることが、歯質の保存につながり、結果としてあなたの歯の寿命を伸ばすことにつながるのです。

歯の治療と耐久年数について

森田学ら(1995年)の研究によれば、虫歯治療で使われる レジン、メタルインレー、 銀歯の寿命はそれぞれ5.2年、5.4年、7.1年であると発表しています。
その中でも一番多いトラブルは銀歯が取れた(脱落した)で、再治療されることの原因としては二次う蝕※1がもっとも多く、その数としては再治療全体の1/3に及んでいます。
つまり、虫歯になってから5年程度で再度虫歯になり(二次う蝕)、場合によっては神経の治療になる可能性があることを示唆しているものです。
調査した全体(詰め物、被せ物など全部)平均寿命は約6.9年であり、銀歯や金属製のブリッジは5年で半数が何らかの原因(二次う蝕※1や根尖性歯周炎など)で再治療を余儀なくされていることが、この研究によって明らかにされています。

歯科修復物の使用年数に関する疫学調査 森田学(1995)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jdh/45/5/45_KJ00003900294/_pdf/-char/ja

もちろん、再治療の回数やその治療での歯の削除量は一定ではないので、一概にこの数字を鵜呑みにするわけではないですが、小さい虫歯の処置(レジン)から17.7年で歯は抜歯に至る可能性があると考えられます。

虫歯の進行の図
目白マリア歯科の虫歯治療の
考え方
歯の寿命を伸ばすためには、各虫歯のステージで再発をしっかりと予防する治療を行うことが大切です。
しかしながら、日々の生活環境の中で、咀嚼や各々の噛み合わせ、習癖など過酷な環境で歯は酷使されています。残念ながら、あらゆる歯科材料は人工物のため、やはり一生ものではないかもしれません。
それでもなお、徹底的な虫歯の治療と予防を行い、次の治療までの期間をできるだけ長くすることで、結果的に歯の寿命を最大限長くすることができると目白マリア歯科では考えています。

Thorough treatment

再発を防ぐ、目白マリア歯科の
徹底的な虫歯治療

虫歯の進行

虫歯は自覚症状がないまま進行し、見つかった時にはすでに進行していることが多い病気です。
より早いステージでしっかりした治療を選択することで、将来的な虫歯の再発を防ぎ、結果歯の寿命を長くすることにつながります。

徹底的な虫歯治療を行う際のすべての工程を完璧にこなすことによって、はじめて虫歯の再発を予防できると考えています。

目白マリア歯科では、虫歯の再発を防ぐために以下のコンセプトをもって、在籍するすべてのドクターが日々診療しています。

虫歯の再発を防ぐための
コンセプト

  • 徹底的な虫歯の除去

    徹底的な虫歯の除去

    まずは、診査の段階でレントゲンや歯髄診を行い、どのくらいの大きさの虫歯がどこにあるかを十分に把握し、もし虫歯が歯髄に近い場合などには、歯髄への感染を予防するためのラバーダムを使用して処置をすすめていきます。治療を始める前に起こりうるすべての可能性を想定して治療の環境を確立することで、いかなる症例にも瞬時に対応できるようにしています。
    虫歯を除去する際には、臨床感や手指感覚に頼らず、う蝕検知液を用いて虫歯を染色することが大切です。
    そして、ライト付きのルーペやマイクロスコープなどの拡大下において、染色された虫歯を徹底的に除去し、且つ健全な歯質をできる限り保存することが重要です。

  • フィッティング:補綴物と歯の適合

    フィッティング:補綴物と歯の適合

    歯と被せ物の間に隙間があれば、そこから唾液が漏洩して虫歯の原因となることから、被せ物のフィッティングは良くなければいけません。
    フィッティングの良い詰め物や被せ物を製作するためには、歯科医師のうでのみならず、技工士の技術、型取りの材料など、十分な配慮が必要です。
    近年では、いろいろな歯科材料や技術が開発・研究されていますが、どれも一長一短の特性・性質がみられ、それらを熟知し適材適所で使用することがもとめられます。

  • 清掃性の高い詰め物・被せ物のデザイン、歯冠形態

    清掃性の高い詰め物・被せ物のデザイン、歯冠形態

    どんなにきれいな詰め物・被せ物を装着したとしても、セルフメンテナンスが困難なものだと歯肉炎、歯周病を誘発する可能性や新たな虫歯が誘発されやすいと考えられ、将来的にトラブルをを招く可能性が高くなります。セルフメンテナンスで重要なことは、歯ブラシとフロスを上手に使うことです。この二つの道具でしっかりと歯を清掃できるように、歯と歯の間の形態や歯の豊隆を適切に付与し詰め物・被せ物を製作することが重要なポイントになります。
    適切な歯と歯の隙間は50μm~100μmであり、フロスをかけた時に若干の抵抗感があることが理想とされています。隣接する歯に調和する大きさや形態が適切であれば、歯ブラシによって磨き残しを少なくすることができます。

  • 素材

    素材

    目白マリア歯科では、歯肉炎や二次う蝕を防ぐ素材は、「セラミック」もしくは「ゴールド」という選択肢になると考えています。
    プラスチックを含んだ素材は、水分を含むことによってプラークの付着がおこりやすく、また歯ブラシによってプラークの除去もしにくいものになります。
    いっぽうで、セラミックは無機質な素材のためプラークが付着しにくく、生体親和性も高いため歯肉への負担も少ないと考えられています。
    簡単に説明すると、陶器の食器は洗えば長く清潔に保てますが、プラスチックの食器はキズが付きやすく汚れが落ちにくいのと同じです。
    また、金冠は金の特性である延性と展性により、被せ物の適合を最適化することができ、噛み合わせにも順応しやすいことから症例よっては第一選択肢になります。

  • 接着環境

    接着環境

    お口の中のプラークや唾液・呼気に含まれる水蒸気でさえ、セラミックの接着を弱める原因になります。しかしお口の中は常にプラークや水分がある環境のため、理想的な接着をするには過酷な環境と言えます。
    そのため、お口の中でセラミックを装着するにはラバーダムを使用し理想的な環境が確立しなければなりません。
    また、歯面についたプラークはサンドブラスト※を使い、完全に除去することが大切です。
    ラバーダムやサンドブラストを使用せず装着した場合は、接着に不備がある恐れがあり、唾液の漏洩が起こることで二次う蝕の原因になると考えられます。
    ただセラミックという素材だけでは、虫歯の再発は予防できません。セラミックを接着する環境確立が大変重要です。

Treatment by stage

歯の強度とステージごとの
虫歯治療

虫歯が進行するスピードは、ステージごとに異なります。
そのため、ステージごとに決められた適切な処置を施すことが、歯質の保存と再発を予防することにつながります。

虫歯治療の写真

虫歯治療後に行う歯の詰め物には 機能回復、虫歯の再発の予防、歯の強度の維持 の意味が含まれます。基本的には機能の回復は咬合を付与できれば達成されます。しかし、虫歯治療後に再発を予防するためには、適切な処置を完璧に行う必要があります。
また、削られてしまった歯の強度は最大で63%失われるとされており※図1(Reeh ES, Messer HHの文献より※)、虫歯が大きくなるほど歯の強度が低下することが分かります。この失われた歯の強度と機能性を回復させるために、詰め物などを装着させる必要があります。

※JOE 1989 Reduction in Tooth Stiffness as a Result of Endodontic and Restorative Procedures

下記では、簡単に虫歯の程度によってどのような詰め物や被せ物が選択されるべきかを書いたものです。

咬合面

咬合面

歯の強度:-20%

MO窩洞

MO窩洞

歯の強度:-46%

MO窩洞

MO窩洞

歯の強度:-63%

Phase 01

初期虫歯

初期虫歯

エナメル質窩洞内の初期の虫歯では、毎日のプラークコントールや定期的なPMTC(歯科医院でのクリーニング)をしっかり行うことで、脱灰したエナメル質は進行を停止し、再石灰化をして回復できることが期待できる。目白マリア歯科の方針としては、早い段階で削ってしまうのではなく、治療の介入のタイミングを定期的なメンテナンスで確認していくことが大切であると考えています。当院のメンテナンスでは、定期的なレントゲン撮影や、毎回のクリーニング時の口腔内写真を撮影することで、虫歯が脱灰に傾いている状態でないかを確認し自然治癒が期待できる虫歯なのか、望めない虫歯なのかを注意深く観察するカリキュラムです。

Phase 02

軽度虫歯

軽度虫歯

虫歯を完全に取り除いた後に、辺縁隆線※1 が保存されていて、かつ十分な歯の厚みが残されているケースに関しては、コンポジットレジン修復(ダイレクトボンディング)が第一選択肢となります。Ⅱ級窩洞の場合でも、窩洞が小さく歯の厚みが残されている場合にはコンポジットレジン修復(ダイレクトボンディング)で行うこともあります。ただし、歯冠形態の回復が不十分であることが原因で清掃性や強度に問題が生じることで、再度治療が必要になる可能性がありますが、一時的にインレー修復にする(歯を大きく削る)ことを遅らせることができます。

レジン

メリット
  • 虫歯を除去した窩洞にレジンを充填し固めるため、歯科治療の中で歯を削る量は最小の補綴物である
  • 治療は1回で終了する
デメリット
  • 強度が低く、硬化時に一定の収縮がおこるため、あまり大きな窩洞に使うと収縮量が大きくなることで、全体の適合が悪くなる
  • プラークが付着しやすい素材なので、多用すると口腔内環境の悪化に繋がる

Phase 03

中等度の虫歯

中等度の虫歯

虫歯を完全に除去した後に辺縁隆線の喪失や咬頭の歯質の厚みが菲薄(ひはく)化することで、歯の厚みが十分でなくなった場合は、歯の形態の回復と強度を維持するために、型取りを行い歯冠修復を行う必要がある。
歯冠修復の種類には、インレー、アンレー、クラウンの代表的な3つがあります※3。
どの修復物が適用になるかは、一概には言えず歯の削る量や形態のデザインは歯科医師に判断をゆだねる必要があります。
虫歯を徹底的に予防できる素材としては、セラミックかゴールドが望ましいと考えられます。
(レジン系の修復物やCADCAM冠などは、強度不足やプラークの付着の点から口腔内環境を悪化させる原因となることが考えられ、当院では推奨しておりません。)

詰め物、被せ物の種類

インレー

インレー

アンレー

アンレー

クラウン

クラウン

セラミック

メリット
  • 完璧な接着によって装着されることから、虫歯になりづらい
  • 見た目が天然歯と変わらないくらい美しい
デメリット
  • 歯質削除量が比較的多い(セラミックの厚みを確保しなければならないため)
  • 強度は高いが噛み合わせに順応しにくい

ゴールド

メリット
  • 適合を最適化することができる
  • 噛み合わせに順応しやすい
  • 歯質削除量が比較的少ない
デメリット
  • 見た目に金属感がある
  • 金の価値が高騰している

Phase 04

重度の虫歯

重度の虫歯

虫歯の治療を行っても神経に到達してしまった場合には、精密根管治療(歯内療法)の適用となります。
ひどい虫歯であっても、比較的早期であれば歯髄の感染度合いによっては神経を残す処置(生活歯髄保存療法)や、神経をとらなければならない場合でも、その後の予知性を高めるための精密根管治療による抜髄処置を行うことで、将来的に再治療する可能性を低くすることができます。結果、歯の寿命も長くすることができる治療です。まずは、現状を確認するためにも、精密根管治療初回カウンセリングをお受けください。

Phase 05

抜歯(保存ができない虫歯)

抜歯

根の治療をしようとしても、マイクロスコープで歯根破折が確認された場合や、虫歯除去後にラバーダムがかからない場合は、残念ながら抜歯の適用となります。
しかしながら、レントゲンやCTでは歯根破折はほとんど診断することができないことと、ラバーダムをかける技術は歯科医師によってさまざまであるため、他院で抜歯といわれた方も当院でカウンセリングを受けられることをお勧めします。
当院では各分野のエキスパートが在籍しているため、入れ歯、ブリッジ、インプラントや歯牙移植など、個々の患者さんに適切な治療をご提案することが可能です。
他院で抜歯と言われた方も、当院でカウンセリングを受けられることをお勧めします。

Staff

担当医紹介

柴田 瑛治 (歯科医師)
一般歯科、インプラント担当医
柴田 瑛治の写真
メッセージ

私たちにとって歯の治療は、痛みを取って噛めるようにすることだけがゴールとは考えていません。治療後の状態をいかに長く安定させ、再治療に至らせないかが重要だと考えています。

歯科学は日々進歩しており、長期的に予後の良い治療、安定しにくい治療についての知見も更新されています。当院ではそうした最新の歯科医学的情報を踏まえ、むし歯や歯周病の治療だけでなく、治療後のメンテナンスまで見据えた治療計画を重視しています。

一時的な改善ではなく、歯をできるだけ長く守るための治療をご提案します。

経歴
  • 新潟大学卒業
  • 新潟大学(歯の診療科)、今井歯科にて研修
  • 川崎ルフロン歯科(徳誠会) 勤務
  • 目白マリア歯科 勤務
所属・その他
  • 日本歯科保存学会日本歯周病学会
  • JSCT(JIADS Study Club Tokyo)
  • PHIJ
  • M.A.P.
  • PHIJ 10X education 受講
  • JIADS 補綴コース 受講
  • JIADS ペリオコース 受講
小濱 凌介 (歯科医師)
一般歯科担当医
小濱 凌介の写真
メッセージ

虫歯治療は、治して終わりではありません。
治療 → 再発 → さらに削る… という「負のループ」に入ってしまうと、歯の寿命は確実に縮んでいきます。

だから私は、“再治療を減らすこと”=歯を守ることを最も大切にしています。そのために、

・虫歯の原因をしっかり見極め
・歯をできるだけ削らず
・精密な治療を行い
・治療後も長く安定するように管理する

という、一つひとつの工程を丁寧に積み重ねています。

また、機能だけでなく見た目も大切にしたいという方は多いはずです。
「昔の詰め物の色が気になる」「被せ物の境目が黒い」
こうした悩みを抱えたまま笑えない方に、私はもう一度自信を取り戻してほしいと思っています。

経歴
  • 日本大学歯学部卒業
  • 日本大学歯学部、浅賀歯科医院にて研修
  • 浅賀歯科医院勤務
  • 名取歯科医院勤務
  • 松本デンタルオフィス勤務
  • 目白マリア歯科非常勤勤務
所属・その他
  • 東京SJCD
  • SJCDレギュラーコース受講
  • マイクロベニアコース受講
  • 歯を保存するための虎の穴コース受講
  • 小濱コース(天然歯編)受講